
「介護」というと実技面に気を取られがちですが、一番大事なのは「なぜこの介護を行うのか」を常に考えながら行動する姿勢です。最適な介護とは、介護を受ける方によって一人ひとり異なります。まずはその方に関する情報を集め、どのような介護を行うべきか、そのために一番よい方法は何かを考えることが肝心です。逆にいえば、目の前にある業務をこなすだけでは介護とは言えないのです。私自身、現場での経験から授業できちんと理論を学ぶ大切さを痛感したので、学生には現場で求められていることを可能な限り伝えていきたいと思っています。
介護はいわば究極のサービス。心理学、医学、法律など学ぶべき内容も多岐に渡りますし、それ以外の点についても気づきのアンテナを張っていたいもの。そしていろいろな経験を通して「生きる」素晴らしさを学び、利用者の方と分かち合ってほしいと願っています。

介護福祉士として働き始めると、さまざまな障がいを持った人たちと接します。聴覚障がいや言語障がいなどで、普段私たちが当たり前のように使っている「話す」といった方法では利用者とコミュニケーションが図れないこともあります。しかし、そんなときもコミュニケーションが全くとれないわけではありません。握手などのスキンシップ、手話や点字、福祉用具を使うなどの方法があるのです。それらを十分に知った上で、相手の立場に立って物事を考える能力を身につけてほしいと思っています。
私は学生の身近なテーマから福祉について説明し、福祉への深い理解を導く授業を行っています。また、実習やボランティアなどを利用して、チャンスがあればまず何でもやってみるようにアドバイスもします。もし不安を感じたら、私たち教員に何でも相談に来てください。そして何事にも恐れずに経験を積みながら、成長してください。










